龍華

あの人の写真だった。
何で?
てか、長くない?

あァ、分かった
あの時は総長じゃなかったんだ。
きっと、そうだ。


「フハハハッ!!」

あたしは笑いが止まらなかった。
何故だろうか。
分からないけど。


「お前頭壊れた?」
「結城、大丈夫?」

2人の声なんて聞こえない。
現実から逃げたい。

あの人と、再会なんて嫌だ。

もう、二度と会いたくなかったのに。


「潰すか?」


そういう声が聞こえた。

‘‘潰す’’

それだけがあたしの頭の中でリピートされていた・・・。
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