龍華

「お前はおとなしく倉庫で待ってろよ」

「・・・」

見透かされてた。
ってか、いいじゃん
行ってもさ。

「なんで?」

「結城ちゃん。危ないからだよ?」

そう言ったのは悠馬。
分かってるけど。
あたしは、普通の女の子。
だから、危ないのは仕方ない
でも本当の姿は違う。

本当は龍蓮。
全国で一番強い人が持っている名前。
それは、あたし。

今でも・・・。
なまってるかも知れないけど。

誰にも負けない自身はある!!

「行っていいじゃん」
「ダメだ。倉庫にいろ!」
「じゃあ、結城ちゃん。病院に一緒にいようよ」

そう言ったのは俊だった。
一番・・・被害が大きかっただろう。
あちこちケガしている。きっと明後日は行けないらしかった。

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