君の笑顔が好き

ぶはっははと腹を抱えて笑う仁。
カッチーン
何笑っとんねん！
人が別れて悲しんどるっちゅーのに
こいつはええよなあ……
美人な彼女が沢…山…いや、彼女がおって。
俺なんて負け犬やねん。
そうや、そうや！！(開き直り)
「また新しい彼女を見つければええねん」
うん、うん、と頷く俺。
それに対してニヤニヤしてる仁。
何かきっしょいよ……仁。
「蒼………」
「何てゆー訳ないやん。彼女何ていても意味ないし」
彼女何ていらん。
いても、どうせ逃げてくだけー……

顔で判断する女
ありきたりな女
金目当ての女
こんな汚い女ばかり集まってくる。
ホント女ってキライ。

「なぁ、蒼」
いきなり仁が名前を呼ぶから少しびっくりした。
「合コンや！！」
…………………はい？