君の笑顔が好き
真面目な顔で言った。
「謝れ」
珍しく、その顔は俺へとむけられていた。
は?
なんで、お前に謝んなきゃいけねーの?
「嫌だよ。お前になんか謝るの」
はぁぁ!?
と、顔をする仁。
「誰が俺に謝れってゆーたボケ!ちゃうわ、唄にやで!!」
あぁー………
なんや、唄か。
「でも…」
今更謝っても許してくれるだろうか?
「自分で巻いた種は自分で解決しろや」
そういったってさ………
「お前は唄が好きなんやろ?」
うん…好きやねんけど
「やったら昨日のこと謝れや」
「わーったよ。謝ればええねんやろ」
俺が悪かったことやし、謝るわ。
でも、許してくれるんかな…?
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