君の笑顔が好き
いや、許してもらわなくてもいい。
ただ、昨日の事を謝れば俺はそれだけでいい。
「なぁ、飯食いに行こうや」
俺達は近くのファミレスに行った。
昼間に行ったので混んでいた
「うわー最悪や」
腕組みしながら店内を見渡す仁。
しばらくして、やっと俺たちの番が来た。


「上手いコレ!」
俺はパフェを食いながら仁のハンバーグを
眺める。
「俺さ…唄にこくった」

ゴホッ…ゴホッ…

「ホンマか?…で?」
なんだかいつもと違う仁。
いつもならバカにしたよーに聞いてくる
のに今回は違っていた。
「…フラれた」
笑えよ…??
だけど笑わなかった…
「本気になるなよ?」
あぁ。
わかってるよ、わかってる…
でも、昨日からずっと頭から離れられへん
唄が好きやねん。
「俺、諦めきれへん」
仁は、溜め息をついた。
「諦めきれんのはわかる。せやけどお前…」
おん、俺は病人。
でも、誰が誰を好きだとしても、障害を
あったとしても好きに理由はないし
好きになったんやからしょうがないやん。

< 24 / 40 >

この作品をシェア

pagetop