君の笑顔が好き
俺は、生まれて初めて星を綺麗だなんて思えた。
それは、唄とこの星を見てるからかな?
俺、歌に出会ってよかったって改めて思った。
「クシュン・・・」
寒そうにする唄。
だんだん寒くなってきたな・・・。
「戻ろうか?」
俺達は、露天風呂から上がり着替える事にした。
唄に風邪ひかせる訳にはいかないからな。

「ねえ・・・」
いきなり話かけてきた唄。
なんだか、不安そうな顔をして見つめてくる。
「ん?」
俺の裾をギュッとつかんだ。
そして、可愛い声で言った。
「好き・・・」
・・・ってね。
知ってるよ。
でもね、うん。って言ったら唄は悲しむんやろか?
あえていわないけど。
「俺もだよ」
そしてキスをした。
もっとこんな時間があったらいいのにな。
でも、時間は待ってはくれなかった。
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