君の笑顔が好き
両手でお願いポーズを必死でしている仁。
イヤ、俺はもう女とはええよ。
元カノやって、結局は離れて行ってしもうたんやし……

あの、言葉を言ったから。
いままで付き合ってた女全員が自分から離れて行った。
そう、俺は病人。
余命3年。
笑っちまっうよなあ……
死ぬまでずーっと1人なんかな?
でも、ええねん。
クグッと一気にコーヒーを飲み干した。
「蒼…」
「んあ?大丈夫」
病気を知っているのは仁と仁の彼女だけ。
俺の病気を、みんなにゆったとしても大抵は避けるか離れていくだけ。


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