届かない想い…生きて。

    ・・・
涼は先生らしい口調で悠華にたずねた。


「……………。」


もちろんそう簡単に悠華も口をひらく事は無く。


「……涼先生っ…!先生は…先生は……っ!!」


悠華は急に大粒の涙を流しながら、涼に訴えかけていた。


「捺紀ちゃんと…キス、したんですか…??」


「はっ…!??キス?」


涼は少し頬を赤らめていた。


照れ隠しをするかのように。


「本当なんですかっ!?答えて下さいよっ!涼先生っ!」


悠華は涼をどんどん追い詰めていく。


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