届かない想い…生きて。


パシッ


誰か私の腕を掴む。


もぅ死なせてょ…。。


上を見ると、女の子が私の腕を掴んでいた。


「誰…?」


「凛だよ…って記憶ないからわかんないよね…。アタシみたいに死なないでよね。」

凛っていう女の子は屋上へ戻してくれた。


よく見ると凛の足はない。


「まさか…幽霊…?」


「幽霊だよ。アタシ妹だからね。あなたの。」


私…妹がいたの?


「もっと教えて!」


「だ~め。お姉ちゃん、アタシみたいに自殺なんかしないでね。じゃあね。。」


凛は私の手をぎゅっと握る。


幽霊は手が冷たいはずなのに、温もりが伝わった。


そして消えていった…。。


助けてくれたのかなぁ?


凛…。


記憶のない私に少しでも勇気を、そして助けてくれてありがとう…。。


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