届かない想い…生きて。

あれから



あれから、凛は現れなかった。


「瑠華さん?どしたの?ボケーッとして…。」


施設の西藤先生が私の目の前に座る。


「なにかあったの?学校で。」


「なんでもないです…。ただ…」


「ただ…?」


「正直、記憶を思い出すのが怖いんです。」


「そうだよね~☆例えば記憶を失う前は母親に虐待されてて、妹が自殺したって?」


笑顔で答える。


「そーですよね…っていうかなんで妹が自殺したって…!?」


「何故でしょう?話はここまで。じゃあね◇」


西藤先生は席を立ち、どこかに行く。


何かを知ってた感じだった…。


私の過去と関係ある人なのかも!


…………


今はまだいいかな…。


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