届かない想い…生きて。


重い瞼がゆっくりと開く。


「先生っ!彼女の目が開きました!!」


「本当かっ!?」


病室へと駆けつけてやってくる医師。


「5週間も、起きなかったんですよ?大丈夫ですか?」


…5週間…??


「なにが5週間なんですか?私…誰ですか?」


「え…!?」


「先生、脳波に異常はありません。『記憶喪失』ではないでしょうか?強く頭もうってましたし…。」


キオクソウシツ…!?


「名前はわかりますか?」








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