駆け引き×スクープ2~雪月鬼~





「せんぱーーーっいっ♪♪」



「栗塚さーん♪」



「月詠ー、いるぅー?」



……………邪魔が入った



ーバッ




2人で勢いよく離れる。



間一髪!!
見られてない!!
よかったぁ!!




「あー、いたいた♪月詠ー」



「先輩ー、一課に電話いれときました!」



「一課が回らないから早く帰ってこいって☆」




しぃ、神田、桐谷君がゾロゾロと入ってくる。




ーバク、バクバクバクン……!!




「ど、動悸が……!」




あり得ない速度で振動しとる!!




「あらやだぁ、月詠ってばこの歳でもう更年期障害?」




!?ちがっ…!!




若干失礼な事を言うしぃ。




「ちがうわよ!!」




栗塚さんと目が合う。




カァアッ…
一気に熱が顔に集まる。



わ、私、……何しようとしてた!?




さ、さっきまで……




「キャァーーーーーーッッッ!!!」




ボンッ!!




「ぅわぁ!?月詠ちゃんが爆発!?」



「神田、何したのよ!!」



「えぇっ!?ぅおれっ?…って、痛いぃぃいいっ!!」



「あはは☆もっとやれ~ぃ♪♪」




神田の髪を力いっぱい引っ張るしぃ。




もっと、と促す桐谷




「………」




事情を知っている栗塚だけが、小さく息を吐いた。











< 112 / 124 >

この作品をシェア

pagetop