駆け引き×スクープ2~雪月鬼~
「せんぱーーーっいっ♪♪」
「栗塚さーん♪」
「月詠ー、いるぅー?」
……………邪魔が入った
ーバッ
2人で勢いよく離れる。
間一髪!!
見られてない!!
よかったぁ!!
「あー、いたいた♪月詠ー」
「先輩ー、一課に電話いれときました!」
「一課が回らないから早く帰ってこいって☆」
しぃ、神田、桐谷君がゾロゾロと入ってくる。
ーバク、バクバクバクン……!!
「ど、動悸が……!」
あり得ない速度で振動しとる!!
「あらやだぁ、月詠ってばこの歳でもう更年期障害?」
!?ちがっ…!!
若干失礼な事を言うしぃ。
「ちがうわよ!!」
栗塚さんと目が合う。
カァアッ…
一気に熱が顔に集まる。
わ、私、……何しようとしてた!?
さ、さっきまで……
「キャァーーーーーーッッッ!!!」
ボンッ!!
「ぅわぁ!?月詠ちゃんが爆発!?」
「神田、何したのよ!!」
「えぇっ!?ぅおれっ?…って、痛いぃぃいいっ!!」
「あはは☆もっとやれ~ぃ♪♪」
神田の髪を力いっぱい引っ張るしぃ。
もっと、と促す桐谷
「………」
事情を知っている栗塚だけが、小さく息を吐いた。