駆け引き×スクープ2~雪月鬼~
「やほーぃ♪なんか栗塚さんが浴衣って変な違和感。」
ほっとけ
コイツがもう1人
桐谷神
コイツは公安部なんだが、
一度共に捜査をして親しくなった奴だ。
「あれー?そちらの浴衣美人のお嬢様は?」
桐谷が見たのは夏梨名ちゃん。
「こちら夏梨名月詠さん。ジャーナリスト」
「あら残念。警察と相性よろしくないわ。」
まぁ確かに。
「…どうも……」
軽く会釈する夏梨名ちゃん
「あれ?もしかして夏梨名ってあの有名な華道家の?」
桐谷が言えば
夏梨名ちゃんは複雑そうな顔をして頷いた。
それに気づいたのか桐谷は
「あ、俺、桐谷神ね♪どーぞよろしく♪月詠ちゃんって読んでぃーぃ?」
「ぇ、あ、はい…?」
「じゃ、よろしくどーぞ♪」
ブンブンと握手する。
夏梨名ちゃんは呆気に取られていた。
がしかし、
「うぅ……」
神田を踏みつける事は止めなかった。