駆け引き×スクープ2~雪月鬼~





殺人が起きた事を話せば、全員がザワ…と騒ぐ




「第一発見者は山内さんですね?」



「はい」



「その際に遺体には触れられましたか?」



「…いいえ、すぐ腰を抜かしてしまいましたから」



「なるほど、」




小杉が手帳に書き留めていく




「他には?遺体に触れられましたか?」



「はい、俺が」




栗塚さんが言う。




「あなたは?」



「栗塚です。警視庁捜査一課の者で、ここにはプライベートで来ました。」



「俺達もです。」




続けて神田と桐谷君が言う。




「…本部の方の、栗塚警部補と桐谷さんでしたか!!これは失礼致しました!!」




小杉が慌てて敬礼する。



栗塚さん、警部補だったんだ!!




あ、神田の名前呼ばれてないや、どんまい




「…しかし……何故遺体に触れられて?」




川島警部が嫌そうに聞く。




「自分が見た時にはガイシャが生存しているかわからなかったので、胸に包丁が刺さっていたのは見えましたが」



「…そうですか。では、一通り皆さんのアリバイを」




そう言うと川島警部は全員に聞き出していった。










< 67 / 124 >

この作品をシェア

pagetop