駆け引き×スクープ2~雪月鬼~
殺人が起きた事を話せば、全員がザワ…と騒ぐ
「第一発見者は山内さんですね?」
「はい」
「その際に遺体には触れられましたか?」
「…いいえ、すぐ腰を抜かしてしまいましたから」
「なるほど、」
小杉が手帳に書き留めていく
「他には?遺体に触れられましたか?」
「はい、俺が」
栗塚さんが言う。
「あなたは?」
「栗塚です。警視庁捜査一課の者で、ここにはプライベートで来ました。」
「俺達もです。」
続けて神田と桐谷君が言う。
「…本部の方の、栗塚警部補と桐谷さんでしたか!!これは失礼致しました!!」
小杉が慌てて敬礼する。
栗塚さん、警部補だったんだ!!
あ、神田の名前呼ばれてないや、どんまい
「…しかし……何故遺体に触れられて?」
川島警部が嫌そうに聞く。
「自分が見た時にはガイシャが生存しているかわからなかったので、胸に包丁が刺さっていたのは見えましたが」
「…そうですか。では、一通り皆さんのアリバイを」
そう言うと川島警部は全員に聞き出していった。