彼女のご機嫌



結局…



当たり障りなく朝を迎えてしまった。




楓からは一通もメールも電話の一本も無くて…



本ッ当!!全然分かってないッ!




てか、楓が悪い…よね?



女の子達に囲まれてエヘヘッとか言って笑ってさ?



そんでさ、なんであたしがこんな悩まなきゃいけないのよ……。




絶対間違ってる! 




「はぁ…」



そうは強がってはみるものの…やっぱ本人みると凹む訳で、凄いショックなんだけど…本人自覚ナシでしょ?




「いっそのこと別れよっかな…」



そうすれば楽になるかな?




「え?別れるの!?」



「はッ!?幹なんでいんの!?つか、声デカいつーの!」



幹が隣にいんの忘れてて言ってしまった。




てか、声デカいわボケッ!



そのせいで一斉に女子があたしをみる。



< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop