彼女のご機嫌
Ⅱ
結局…
当たり障りなく朝を迎えてしまった。
楓からは一通もメールも電話の一本も無くて…
本ッ当!!全然分かってないッ!
てか、楓が悪い…よね?
女の子達に囲まれてエヘヘッとか言って笑ってさ?
そんでさ、なんであたしがこんな悩まなきゃいけないのよ……。
絶対間違ってる!
「はぁ…」
そうは強がってはみるものの…やっぱ本人みると凹む訳で、凄いショックなんだけど…本人自覚ナシでしょ?
「いっそのこと別れよっかな…」
そうすれば楽になるかな?
「え?別れるの!?」
「はッ!?幹なんでいんの!?つか、声デカいつーの!」
幹が隣にいんの忘れてて言ってしまった。
てか、声デカいわボケッ!
そのせいで一斉に女子があたしをみる。