彼女のご機嫌


「楓ぇ…。」



「ん?どうした?」



楓は優しく頭を撫でてくれる。



「いつもさ?素直じゃなくてごめんねっ?意地ばっか張って可愛げ無いけど、楓の…彼女でいても良いか…な?」



う゛~全然可愛げ無いけど楓の事は誰よりも好きなんだもん。


大好きなんだもんッ…‥!



「かえ…でー!!」



「あーもう!」


楓はあたしを優しく抱きしめる。



「可愛げ無くても、意地ばっか張っても杏奈は杏奈なの。そんでもって、俺の中では一番可愛いの!」



「楓ぇ…」



楓の一言一言であたしの涙腺はボロボロ。


< 25 / 29 >

この作品をシェア

pagetop