彼女のご機嫌


「はぁ…」


ほんっと嫌になって、ため息が出るよ。


「ため息つくと幸せ逃げるよ?」


「え?」


「何?楓の事?」



彼は楓が女の子に囲まれてるのをチラリと見る。


「違うよ…。」


「じゃあ何?」


「まぁ…楓の事もあるけど、自分に腹が立つの。」


「へぇ…それまたなんで?」


「いまこうやって普通に話してるけど、楓の前になると素直になれないんだよね。」


< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop