white and bluck
「ミツ~」
マリエに呼ばれて、現実へと引き戻される。


「1年の子と最近仲いいらしいじゃん」

「え、あ…うん」
私と関わりがある1年なんて蓮志くらいしかいない。
蓮志のことバレてたんだ…。



「マリエも仲良くなりたいんだけど…」

にこにこと微笑を見せる。
今までマリエは色んな男と付き合っていた。
中には、好きという感情があったか分からない人もいた。

つまりお飾り。
自分の株を上げるための道具。




マリエに紹介して蓮志が辛い思いをしてしまったらどうしよう。



だけど…


「分かった。今度紹介するわ」




私は弱かった…。
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