white and bluck
―数日後―


「どうも。蓮志です」

「うわ~、超可愛い!!マリエです♪」


嬉しそうに目を輝かせるマリエ。
だけど、私は蓮志に違和感を感じていた。


私や蓮志の友達と接するときの態度とマリエに対する態度が何となく違う。

どことなく、あっさりしすぎているというか冷たい感じがする。



「アド交換してもらってもいいかな?」

「…いいですよ。でも俺、あんまりメールしないですよ?」


…嘘だ。
蓮志とはほぼ毎日メールしている。

そんなこととは知らず、マリエは浮かれている。




「じゃあ、またね。蓮志君♪」
アドレスを交換し終わって満面の笑みで蓮志に手を振る。
蓮志はペコリと礼をして足早に去っていった。


「蓮志君可愛い顔してクールなんだねぇ」
勘違いをしているマリエに私は何も言えなかった。

というか、私とマリエで接し方が違うなんて言えるはずもなかった。
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