white and bluck
その日の夜、蓮志からメールが来た。

『俺、マリエ先輩と仲良くできそうにないです。すみません』


やっぱり…


『誤ることじゃないじゃん。それぞれ好き嫌いはあるんだし』


だけど、マリエの何が気に入らなかったんだろう。
普通の男なら一目ぼれするのが当たり前なのに。



『嫌いなんですよ。あのタイプ』


話を聞いてみたら、蓮志のお姉さんの彼氏が、以前マリエと付き合っていて傷ついたらしい。


世の中狭いもんだね。
マリエもそろそろ自分の行いで痛い目見るんだろうな。

そして、友達のことをこんな風に思っている自分も…。



『先輩、俺と仲良くしてるのバレたら面倒なことになるね』

『…そうかもね…』
自分の扱いが私よりも冷たいと知ったら、マリエはきっと嫉妬して私をグループからはずすだろう。

まぁ、それもそれでいいか…
あの群れに依存している自分が最近、前にもまして嫌いになっていた。



『今度からは会わないようにするから』

…蓮志ともう会えないんだ。




蓮志と知り合って1ヶ月程度しか経っていないのに、すごくその言葉にショックを受けた。
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