【番外編】Loving★おうじ
「………手、みてみ?」
そう蓮に言われてつっくりと手を見ると……
「………うそっ…」
涙が出そうになった………
薬指に嵌(は)められた小さな可愛いリング……
「………指輪」
私は再び蓮の方を見るとまたゆっくり抱き締められた
「………まだ結婚はしねぇ。俺はまだまだダメなヤツだから」
私は顔を埋めて蓮の話を聞く
「………でも、いつかは凛と結婚したい。俺はずっと凛だけだから……。だから、その予約。婚約指輪みたいな?」
そこまで聞いて涙が出た
「………いつか立派な結婚指輪買ってやるから。それまでそれ付けててな?」
顔をあげてニッコリ笑う
「…………はい!」
私も蓮だけだから……!!
「………………って事で真剣な話はしゅーりょー」
「……………はい?って………きゃぁ!??」
再びニヤッと口の端をあげて笑う蓮は私を押し倒した
何でまたこの状況なの…………?