奇跡の花がここに咲く
ツツジ、ここに開花す。
・・・・・・翌朝・・・・・・
「おい、起きろコラァ!」
3つ上の姉貴に足で起こされ、俺は一回起きかける。
が、またすぐに寝る。
「シカトかよ・・・。」
姉貴の呟く声が聞こえた。
姉貴は俺と同じく不良気質で、口が悪い。
・・・その割には意外と親孝行なのだ。
昨日帰ったのは3時くらいで、その後すぐに倒れてしまった。
そのせいか、昨日の事が夢に思える。
帰った頃には睡魔で意識が朦朧としていたから、本当に夢じゃねぇのかな?
ま、夢だったとしたら、いい夢見たもんだぜ。
・・・でも、一度起きると意外と寝付きにくく、すぐに起き上がって立った。
昨日の服のままだ。
部屋は散らかっていて、CDや制服、漫画などがおもだ。
取り合いず服を着替えて下の階段へ下りて、昨日の服を洗濯機に投げ入れる。
台所に行くと、お袋と姉貴が机に着いている。
「フーーー。やっと起きやがったぞコイツ。」
姉貴が息をつきながら言う。
冷蔵庫からお茶を出して飲んでいると、姉貴がお袋にこんな事を話し出した。
「コイツさぁ、朝起こしに行ったら、二度寝してときニヤ付いてやがったんよ。」
その言葉に、俺はお茶を噴出しそうになった。