奇跡の花がここに咲く
そのとき、俺は無意識にダッシュし、211号室に向かう。
勢いよくドアを開けると・・・ツツジがいる。
「ユウ!」
明るい笑顔でこちらに向かってくる。
「良かったぁ、来てくれた。」
手を合わせて喜ぶ姿を見た俺は、既に幸福の絶頂にいた。
「でも、さっき行った時にはいなかったような・・・。」
「ああ、診察に行ってて。たぶん、それで居なかったんだ。」
なるほど、居なかったのはそういう事か。