ごめんね、先生。


で、結論から。


「テスト返すぞー。だめだった奴にはおまけつき。」

なんとなく、語尾にハートマークがついてそう。

「鹿島ー。」

どきどきしながらテストを受け取りにいく。

「はいっ。」

結果は、49点。

「惜しかったな。」

そう言ってまた次の人を呼び始めた。

「加藤ー。」

はぁとため息をつきながら席に戻る。

席につくと違和感に気づく。


テストともう一枚紙がついている。

不合格の25点以下にはもう一枚テストと同じ紙がついている。

でもあたしは49点。

…え??

おそるおそる二枚目をみると。


「う、そ…」


そこにはテスト用紙にアドレスと電話番号。

しかも丁寧に『大高陽介』と書いてある。


ばっと顔をあげ先生を見るとちょうど目が合い優しく笑った。


うわっうわっ!!
嬉しすぎる。


少しは、近づけたって…
思っていいですか??


先生…


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