love to sing
「ごめん、うるさい奴がいた」
「ううん、大丈夫だよ」
茶髪の男のコ元気だったな。
そう思う。
落ち着いて、携帯を閉じて…―。
正面にいる小野寺君と目が合う。
なにも、話し掛けれないけど
私にとって落ち着けられる空間だった。
目が合ってもなにが通じあってるかわからない。
本当、男のコって…
なんだろう。
「なに?」
「……」
「そんなに、俺と見つめ合いたい?」
「…あ、見つめてごめんね。私そろそろ行こうかな」