love to sing
自分の部屋に向かって
ベッドにダイブした。
コンッコンッ
-ガチャッ
ん?
「…んっ…花音」
色っぽい…声の主は…
お兄ちゃんでした。
「どうしたの?また喧嘩?」
頬にちょっとかすり傷、口はちょっと切れてる、制服…ボロボロ。
「…―…」
「手当してほしいと?」
元々お兄ちゃんはポーカーフェイスだ。
無口でクール。頭いい運動いい、イケメンでモテ男。
妹として、一緒に居たくない。
「痛くて声でないの?」
と、背中を擦る。