love to sing



「なんだよ」


「なんでさ、私の学校の近くのデカイデパート行くかな?」



「ここのデパート、物とか豊富だから」

「あ、…そう」

「今日…俺が飯作る」

「そうなの?」

「悪いか?」

と、目が合った。

「ううん、珍しいって思って」

「……」


話が終わって、沈黙のまま材料を集めてくお兄ちゃん。



行動的な男。

「じゃ、花音がリードしてくれるか?」


「ん?嘘っ」

「漏れてる」

テレパシーかと思ったよ。

「あ、リード?お兄ちゃんがしてね」


「…―」


あぁ、また沈黙。


< 33 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop