love to sing
「なんだよ」
「なんでさ、私の学校の近くのデカイデパート行くかな?」
「ここのデパート、物とか豊富だから」
「あ、…そう」
「今日…俺が飯作る」
「そうなの?」
「悪いか?」
と、目が合った。
「ううん、珍しいって思って」
「……」
話が終わって、沈黙のまま材料を集めてくお兄ちゃん。
行動的な男。
「じゃ、花音がリードしてくれるか?」
「ん?嘘っ」
「漏れてる」
テレパシーかと思ったよ。
「あ、リード?お兄ちゃんがしてね」
「…―」
あぁ、また沈黙。