love to sing
え?
訳もわからないが…お兄ちゃんのことを追いかけて行った。
先に玄関から出て行っちゃった…。
私はローファーを履きながら玄関から出て家に鍵を掛けた。
「お兄ちゃん…行っちゃった?」
「……」
庭から出てきたお兄ちゃん。
ちょっと、指先が濡れてる。
花に水あげた?てか、やってくれたぁぽっい!?
私がいつも当番なのに!?
偉いぉ~!お兄ちゃん!!
「花音。“お兄ちゃん”って呼び方やめろ。娜麻って呼べ」
と、言いながら私達は歩き始めた。
「え?いいの?」
「あぁ。花音何組?」
「じゃぁ“娜麻”って呼ぶ…1-3だよ」