*脱ブス!*
拾い終えた教材を胸に抱えなおし、
自分の教室へと向かう。
廊下を進む度に
周りの視線が気になって怖い。
みんなキモいとか
ブスだとか思ってるんでしょ?
と、ムクムク膨れ上がる被害妄想。
自然と足取りは早くなった。
自分がキライ
大キライ
醜くてどうしようもないことは
わかってるから…
教室の引き戸が見えてきた。
入るのもイヤだけど、
行かなければどうしようもない。
そして手をかけ、
横に引いた。
‐ガラガラッ
そのまま静かに教室に入る。
教室内はガヤガヤと
相変わらず騒がしかった。
誰もこっちを見向きもしない。
シカト
その3文字は死にたいくらい
私の心に突き刺さる。
でも、中学時代よりマシかな。
毎日嫌がらせされて
物が無くなって
日に日に生傷が増えていって…
地獄のような毎日だった。