ボク×キミ
――pm.11:58――
「ブー」
部屋のブザーが鳴る
「俺出てくるわ」
そう言って俺はドアの方に向かった
俺がホテルマンとのやりとりを終えると
「どうしたの?」
真奈は少し不安気にきいてきた
「何でもない…真奈目瞑ってて」
俺はドアのほうから言った
「え?」
真奈は意味が分からないという感じで答えた
「いいから早く!!」
俺は少し焦っていた
「……」
真奈が目を閉じたのを確認して
俺は電気を消してスタンドライトだけの灯りにして
真奈のもとに戻った