君に聴かせたい
インタビュー、音楽雑誌の取材、何枚もらったかわからないくらいの関係者の名刺。




ゆっくり喜びを分かち合う暇なんて皆無。




すべてが終わったのは深夜だった。




結局、恭司のバンドはなんの賞もとれなかった。




技術だけなら相当の腕を持ってるのにな。










修平の車に乗り込み、いつものファミレスへ。





その頃にはもう次のステップ、メジャーデビューのこと、



そして日本を離れた麻梨へ思いが及んでいた。



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