君に聴かせたい
高校に着くと校内はシネマの話題で持ちきりだった。




今まで口を聞いたことない奴でさえ話しかけてくる。




ありがたいけど、正直面倒だった。




教室に入り自分の席に着く。




麻梨の席が空いてることに気づいた。




そうか、もういないんだよな。




あいつが1人いないだけで教室がこんなに静かで広く感じるのか。




ふいに携帯のバイブが振動した。


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