君に聴かせたい
「俺たちと一緒にレーベルがデカくなるってのも面白そうだな」
ひとり言を言ったつもりだった。
気づくと他の全員が見つめていた。
「えっ??」
「涼太~そのとおりだよ~」
「何が?」
「何がって一緒に大きくなるってこと」
由里ははちきれんばかりの笑顔だった。
「涼太の言うとおりだ。
俺たちの契約先はJ&B。
決まりだな」
おいおいマジか。
何の考えもなく言っただけなのに。
...まあ楽しみが増えたけどな。