君に聴かせたい
麻梨Ⅸ
麻梨の部屋は日当たりのよさそうなきれいな部屋だった。





あれほど振っていた雨は止み、厚い雲の切れ間から西日が差し込んでいる。





「なにか思い出になるようなものがあったら是非持って行って」





部屋には俺と由里だけになった。


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