君に聴かせたい
あっけにとられて拓海を見つめる。



「図星って顔してる。

ただ単におまえより速く弾けるやつなら他にもいるさ。

でも俺らが欲しいのはそうじゃない。

タメの効いたグルーヴだ。わかるだろ?」






確かに俺の音は人よりわずかに遅れて立ち上がる。



でもそれでドラムの龍也と合わなくて悩んだんだ。










< 18 / 154 >

この作品をシェア

pagetop