君に聴かせたい
麻梨
ったく、相変わらず重てぇな...
音になるかならないか自分でも解らないような声で悪態をついた。
「スタジオにバックレるか...」
今度ははっきりと声になった。
授業に出たって机によだれのシミをつけるだけだしな。
それならせっかく担いできたこいつを有効利用したほうがマシ。
何の迷いもなかったように、駅の改札を抜けると学校とは違う出口に足を向けた。
音になるかならないか自分でも解らないような声で悪態をついた。
「スタジオにバックレるか...」
今度ははっきりと声になった。
授業に出たって机によだれのシミをつけるだけだしな。
それならせっかく担いできたこいつを有効利用したほうがマシ。
何の迷いもなかったように、駅の改札を抜けると学校とは違う出口に足を向けた。