君に聴かせたい
既に頭の中ではスタジオに入ってからの課題曲を何にするかと思い巡らせていたとき、名前を呼ぶ声に気づいた。




「涼太!またサボり?」



振り向くまでもなく声の主は判断できた。




「なんだ、麻梨か。驚かせんな」



確認して初めて誰だか解ったように答える。








...相変わらずシャレっ気ねえな。



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