君に聴かせたい
ライブ
駅前のライブハウス ジュリエッタは溢れんばかりの人だった。



楽屋からもざわめきが聞こえる。



シネマが出演するライブなら当たり前か。



イスに座り曲順の確認をしていたときだった。





バタンっと扉が無造作に開かれ4人の男たちが入ってきた。



それぞれの視線が入口に注がれる。




「恭司...」




由里の驚いた声でそいつが前のベースだとわかった。

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