君に聴かせたい

「見せてやるわ、

新しい...本当のシネマを」




動揺のかけらもない由里の言葉に舌打ちをすると、目線を俺に向けた。




「新しいベースはおまえか?

俺のベースが弾けるのか見ものだな」




典型的な天狗野郎だ。





ゆっくりと視線を合わせた。

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