君に聴かせたい
龍也
裏口から外に出ると何十人という人が待ち構えていた。



由里や拓海を呼ぶ声に混じって俺の名前を呼ぶ声もある。



なんか信じられねえ光景だ。



花束やプレゼントを両手に抱える由里を先頭に修平のワゴン車に向かう。




「涼太!!」




聞き覚えのある声に振り向くと、麻梨の顔が見えた。




駆け寄ってくる麻梨の後ろにも人影が見える。




俺のバンドのドラム、龍也だった。

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