君に聴かせたい

「打上げ行かなくていいのか?」




俺と龍也は人気のない駅前のガードレールに座っていた。




「ああ、この後合流する」




互いに話したいことは明白だ。




ライズクロスをこのまま続けていくのか。




ただ実際に口に出そうとすると制御がかかる。





重い沈黙のなか、先に龍也が口を開いた。

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