君に聴かせたい
拓海と修平はガッツポーズで「よっしゃあ!」と大声をあげる。



由里はまた抱きついて離れようとしない。




ったく、珍しくふざけて言ったセリフだったのに。






「そういえばシネマをぶっ倒すって言ってなかったっけ?」




拓海が笑顔で言った。



皮肉言いやがって、やな野郎だ。





「ぶっ倒すさ。今までのシネマをな」


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