君に聴かせたい
麻梨は肩から提げているバックを持ち上げると中から小さい紙袋を取り出した。
「これっ」
差し出された紙袋を受け取り中を開ける。
それはフェルトで作られたクマのマスコットだった。
「俺に?」
「そうに決まってるでしょ」
「どっどうも」
「ベースケースにつけてね。実はそれ中にお守りが入ってるんだ」
「お守り?」
「うん。シネマが優勝するのはわかってるけど一応ね、一応」
屈託なく笑う麻梨を直視できず思わず目をそらした。
「これっ」
差し出された紙袋を受け取り中を開ける。
それはフェルトで作られたクマのマスコットだった。
「俺に?」
「そうに決まってるでしょ」
「どっどうも」
「ベースケースにつけてね。実はそれ中にお守りが入ってるんだ」
「お守り?」
「うん。シネマが優勝するのはわかってるけど一応ね、一応」
屈託なく笑う麻梨を直視できず思わず目をそらした。