恋ごころ*中学生恋愛*
「…オマエはコイツが誰が好きか知ってるんだろ??」

「…え…あぁ、まぁ…」

天地の曖昧な返事に、私の中で何かが切れた。

恥ずかしい!!!

こんな軽いやつに、本気で告ったことが恥ずかしい!!

このユリアとか言う女に、知られたら…

本気で、恥ずかしさで死ねる!!!


怒りのあまり、グーで八つ当たりのように…

近くにあったなにかを、思い切り殴った。

「つッッ…」

耳の方から聞こえる、佐野先輩の声。

やばッッ…佐野先輩の、足だった??

絶対、今怒ってるよね…


「ま、俺らは帰る。じゃ。」

そういって、佐野先輩は歩き出した。

ちょッ…勝手に動かないでくれますか!?

転びそう…
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