恋ごころ*中学生恋愛*
しばらく歩いて、目から被さっていたものが離れた。

手、だったんだ。

やっぱり、目に手を被せていたのは佐野先輩だった。

…てか、未衣は??

「あの未衣って子は、帰らせたよ。」

「は??なんで…」

やば…タメ口ッッ…!!

「…話があったからだけど??てか、なんなんだよその態度。」

「…ごめんなさい」

「さっきだって?俺の太ももいきなり殴ってくるし。そんなに目押さえられてるのイヤだったのかよ。せっかく涙見せないようにしてやったのに」

「知ってます」

口では冷たいけど、先輩ホントは優しいから…

「殴ったのは…イライラして。」

「あの男子に??」

「はい。」

「…アイツ、最低じゃん。」

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