恋ごころ*中学生恋愛*
「天地が…好きぃ…!!」

好きだよ。

小6の頃から、ずっと天地だけが好きだった。

それが初恋だった。

友達でもよかった。


"天地"と呼べる特別な関係。

"志帆"と呼んでくれる二人だけの関係。


それだけで幸せだった。

いつも面白くて、毎日会えるだけで幸せだった。


それなのに、これからは目を合わせるだけで

辛い関係になってしまうなんて。


そう思うと、涙がこみ上げてくる。

泣きたくなんてなかった。

だけど…

私は、佐野先輩の胸で

…声を上げて泣いていた。
< 106 / 184 >

この作品をシェア

pagetop