恋ごころ*中学生恋愛*
「先輩と、付き合うとか…まだ早いっていうか…」
頭が混乱して、訳が分からなくなってきた。
「…そっか。でも、俺はずっとオマエが好きだから。キモがられても、オマエを好きでいるよ。」
佐野先輩はそういうと、荷物を持って階段を下りていった。
わたしはしばらく放心状態でいた。
先輩は、確かに私のことを本気で心配してくれた。
それが、好きだったからなんて…!!
今でも、信じられないよ。
でも、胸がドキドキして止まらない。
それは多分、私が…
佐野先輩のコトを、嫌いじゃないから。
いや、むしろ好きに近いのかも、しれない。
それでも、恋はいまはしたくなかった。