恋ごころ*中学生恋愛*
あぁ、そっか。
天地はユリアの彼氏だから、ユリアにもらったんだ、きっと。
別に、なにをもらおうと、天地の勝手だけど…
無性に、引きちぎってやりたい。
そんな感情が溢れてきた。
「…演劇祭、がんばれよ。」
天地がそういって、そそくさと帰っていった。
また、顔が赤くなる。
"がんばれよ。"
ずるいよ。
私は天地の大切なものを壊そうとしていたのに。
そんなこというなんて。
私は、天地にも佐野先輩にも、揺れている。
天地のコトは、心のどこかでまだ好き。
佐野先輩のコトは、すごく尊敬してるし、
きっと、好き…と似た感情は生まれている。
だからこそ、どうしたらいいか分からなくて。
恋に迷い、揺れるのかな。