恋ごころ*中学生恋愛*

「ちょっと!!失礼じゃない!!」

「初心者がでしゃばるからよ。佐野樹も…可哀想だね、下手くその中に放り込まれて。」

「…マジふざけないでよ!!うちらだって頑張ったんだし!!」

繭が、高校生相手に掴みかかった。

「…中学生の初心者が生意気なのよ!!うちらは、物心ついたときから血の滲むような練習をして、中学を卒業したのよ。」

それを聞いて、何も言えなくなる。

「よく聞きなさい。佐野樹は、神からの授かりものよ。佐野樹が小学生のころからたまに見てたけど、うちの監督も絶賛してた。それなのに、こんなグループにいるなんて、見損なったわ。」

「それともなに??下手くその中で演劇をして、目立ちたいの??」

みんな、なにか言いたいけど、言えなかった。

だって、佐野先輩が上手いのは事実で。


「まぁ、今日楽しみにしてるわ。」

そういうと、ホールに入っていった。

私たちも、ホールに入って控え室にいった。


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