恋ごころ*中学生恋愛*
それを、ユリアが逃すはずがない。
「…見苦しい嫉妬!!!」
小声でそういって、天地に駆け寄った。
「天地ぃぃ…!!志帆ちゃんが、ユリアの髪引っ張ってきて…」
ユリアは、天地にすがり泣く。
「志帆が…??」
「ひどいよね…!!今日よかったよ、って言ったらいきなり…!!」
何、半分捏造してんのよ。
「志帆ちゃん、天地のコト好きだから、ユリアに嫉妬してるんだよね!?」
そしてついにユリアは、私に同意を求めてきた。
「え…」
「ユリア、志帆ちゃんと仲良くしたいのに…志帆ちゃんが、天地のコト好きなら、しょうがないよね…」
ユリアの言い方は、確かにイラつく。
でも、なにか引っかかる。
"志帆ちゃん、天地のコト好きだから"
天地が好き??